彼氏・彼女のDV傾向チェック方法と向き合い方
更新日:2024.12.28
DVの傾向がある人とは付き合わない、もしくは分かった時点で別れるのが安全
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、結婚生活や恋愛関係において深刻な問題を引き起こす行為です。
DVは単に身体的な暴力だけにとどまらず、心身や経済的なコントロール、心理的な圧力を加える行為も含まれます。
DVが見られる相手と付き合い続けることは、心身の健康に大きな悪影響を与え、人生全体においても非常に危険な選択となります。
また、DVプログラムを受けた場合でも、再犯率は18%-41%と報告されており、治らない可能性があります。特にDVを悪いと自覚できていない人の場合、より改善が難しくなるでしょう。
そのため、DVの兆候が見られる場合、最も安全で健全な選択は、その時点で関係を断つことです。
どうしても別れられない場合は、DVが一生治らない可能性があることも覚悟して付き合う必要があります。
Gondolf & White は,プログラムに参加しても41%の加害者が再度暴力を振るったと結果を報告した
Dutton, Bodnarchuk, Kroppp, Hert, & Ogloffは11 年間にわたって追跡調査し,逮捕記録から再犯率は 18%であることを報告した
1.DVをする人の特徴
DVを行う人には、いくつかの共通する特徴があります。これらの特徴は、相手の行動や言動に注意を払うことで早期に発見できる場合があります。
- 支配欲が強い
- 過度な嫉妬
- 感情の起伏が激しい
- 責任転嫁
- 自己中心的な思考
相手をコントロールし、些細なことでも自分の思い通りにしたがります。相手の行動や自由を奪い、自分に従わせようとするのが特徴です。
パートナーの行動を監視し、異性との関わりに過敏になります。頻繁に疑い、監視や詮索を繰り返すことで、精神的な負担をかけます。
喜怒哀楽の変動が激しく、特に怒りを暴力的に表現することが多いです。物を壊す、怒鳴るなどの行為が日常化する場合、DVに発展する可能性が高いです。
自分の行動を正当化し、問題が生じた際には相手のせいにします。「あなたがこうしたから自分が怒るんだ」という発言が典型的です。
他人の感情や意見を軽視し、自分の欲求や意見を最優先にする姿勢です。このような態度は、相手の感情や自由を抑圧することにつながります。
2.DVを見極めるためのチェックポイント
DVの兆候を見逃さないためには、相手の行動や態度に敏感であることが重要です。
以下のチェックポイントを参考にして、相手がDV的な傾向を持っていないか確認しましょう。一つでも当てはまる場合は、DV的な傾向があると言えます。
相手があなたの行動や意見を頻繁に批判し、自尊心を傷つける発言が続く場合は要注意です。これが繰り返されると、精神的虐待に発展する可能性があります。
□ 怒りの表現が異常に強い感情が高ぶった時に暴力的な言動や態度を示す場合は、DVの前兆です。相手が怒鳴る、物を壊す、威圧的な態度を取ることがあるならば、すぐに対処すべきです。
相手があなたの交友関係や行動を制限しようとする場合、支配的な傾向があります。「どこに行ったのか」「誰と会ったのか」など、過剰に確認する場合は要注意です。
□ あなたの決定を尊重しない相手があなたの意見や希望を無視し、常に自分が最終決定を下す場合、DVの兆候である可能性が高いです。自分の自由が奪われていると感じた場合、その関係を見直す必要があります。
相手が他の人との付き合いに対して嫉妬深く、過剰に干渉する場合、その嫉妬は暴力に発展する可能性があります。「なぜその人と会っているの?」という詮索が続く場合、注意が必要です。
□ プライバシーの侵害相手が携帯電話やSNSを勝手にチェックするなど、あなたのプライバシーを尊重しない行為は、支配欲の現れです。これは心理的な圧力を生み、精神的な虐待につながります。
物を壊したり、身体的に威圧する行動が見られた場合、それはDVの明確な兆候です。たとえ直接的な暴力がなくても、物に対する暴力は将来的にエスカレートする可能性があります。
□ 暴力に関する冗談や話題暴力を正当化したり、冗談半分で他人に対する暴力を肯定する発言がある場合、その人自身が暴力を振るう可能性があります。
3.DVを治すことができるのか?
DVを行う人が変わることは難しいです。
加害者が問題を認識し、専門的なカウンセリングや治療を受けることで改善することもありますが、再発のリスクが高く、期待するのは危険です。特に、DVの根底には強い支配欲や自己中心的な考えがあるため、長期間の治療と本人の強い意志が必要です。
しかし、変わらないケースが多く、改善を期待して関係を続けることは、被害者にとって非常にリスクが高いです。相手が変わる可能性に期待せず、自分の安全を最優先にすることが最も重要です。
もしDVの兆候を感じたら、信頼できる人に相談し、早めに適切な対応を取ることが推奨されます。
4.結論: DVの傾向がある人とは付き合わない、もしくは分かった時点で別れるのが安全
DVは根本的に相手を傷つけ、支配しようとする行動です。関係が深まるほど、DVはエスカレートすることが多く、解決することは非常に難しいです。
DVの兆候が見られた時点で、その相手とは距離を取り、早めに別れることが、心身の健康と安全を守るための最善策です。
また、DV加害者が変わる可能性に過度に期待せず、早期に関係を断つ勇気を持つことが重要です。